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しかし、その謎は緋浦に会ったならすぐに分かってしまった。
本人が会って間もなく、年始の挨拶もそこそこにわめき散らしたからだ。
「考えられる?デート3回もキャンセル!しかも当日の待ち合わせ時間10分前!」
「ああ…五十嵐くんならやりそう……」
もうフォローもできないほど緋浦はご立腹だ。
「まともにデートしたの、クリスマスだけだよ?その後一度だってまともにデートしてないから!」
なんなんだ、アイツは!…と、鼻息を荒くしながらメロンソーダを一気飲みする緋浦を見ながら、彩香は頭を掻いた。
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