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「へえ…彩ちゃんが、ね」
「いろんな人と出会って、必要とされて…少しずつ変わっていったと思います。それって…悪い事じゃないと思うんですよね」
少し照れたような表情でそんな事を言う彩香を見ていると、緋浦も心が落ち着いたようだった。
「私も…悪い事じゃないと思う。むしろ、いい事だと思う。私は今の私の方が好きだし」
「緋浦先生、恋してますねぇ」
彩香が茶化すように言うと、緋浦は開き直って可愛い顔を作って見せた。
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