悪夢

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「お兄さんはもう返ってこないんですよ」 『何言ってんの?俺が兄貴に執着してると思ってるの?』 彼は質問の答えとして、そう返してきた。 『兄貴はバカだよ。あんな女に惚れるとか気持ち悪い。相手は小児性愛者だ。ガキにしか興味ない。大人になれば捨てられるのに、頭おかしいよ』 「じゃあ、なぜ君は模倣なんて真似をしたんですか?」 『模倣?おかしなこと言うね。俺は詐欺師を告発しようとしただけだ。これが誰の模倣だって言うの?』 彼はそう言った後、いびつな笑みを浮かべてこちらを見た。
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