悪魔降臨

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「今朝から出勤した。さっき会ったけど……鉄の男って感じだな。にこりとも笑わず、敬語も崩さず」 受け取った報告書に視線を這わせながら、五十嵐はため息を吐いた。 「誰が犯人なのか分かんないのに、なんであんなに冷静でいられんのかな」 それを聞いた緋浦が顔を上げると、五十嵐を振り返る。 「それは違うんじゃないの?あの人も分かってんじゃない?怒り狂って暴れたってどうにもならないし、犯人がはっきりしないうちは復讐もできないし」
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