集合

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「いいお友達ですね」 彩香がそうつぶやくと、野本の両腕が背後から巻き付いてくる。 「彩香にもいるでしょ。いい友達」 おそらく奏や緋浦、五十嵐の事を言っているのだろう。 「はい」と、頷くと、こめかみにキスされた。 その次の瞬間、どこからかけたたましい音が鳴り響いた。 電話の呼び出し音みたいで、彩香と野本は周囲を見回す。 「あ、電話」 壁に掛けられた電話器を見つけ、野本が電話に出た。
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