お正月

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「……嘘だろ?」 愕然とした表情を浮かべ、野本は彩香の肩に顔を埋めた。 「不安は的中ですね」 彩香がそう言って笑うから、仕方なく電話に出た。 「もしもし」 『あ、兄貴?あけおめー』 電話の相手はどうやら翔だったようだ。 翔がブラコンであることをよく知っている彩香は、年が明ければ翔が電話してくることを見越していたようだ。
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