647人が本棚に入れています
本棚に追加
/341ページ
それぞれの楽しみ方
目を覚ますと、白いシャツが目に入った。
何度か瞬きをしながら目を開け、視線を上に向けると、野本の寝顔が見えた。
いつもよりだらしなく口を開けた寝顔を見て、思わずクスッと笑ってしまう。
こんな風に無防備に眠る姿は初めて見たかもしれない。
自宅だとどうしても呼び出しの電話が気になっていたようだし、ゆっくり眠れていなかったのだろう。
寝息を聞きながらその胸にすり寄ると、野本の腕が彩香の身体を引き寄せた。
最初のコメントを投稿しよう!