3話*

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 晴斗は素直に感想を男性に対して告げる。男性の巧みなキスのテクニックによって興奮を煽られて、晴斗の自身が少しだけ固くなっている事に気付いてしまう。男性は晴斗をそっとベッドの上に押し倒す。ぽすんと柔らかいベッドの感触が身体に伝わって来る。晴斗の身体の上に覆いかぶさると、男性はキスが出来そうなくらい顔を近付けて囁いた。 「今から、お前を抱く」  欲情の火を灯した瞳で、晴斗の事を見つめてそう告げてくる。晴斗は、こくりと頷いて今から行われる行為に、心臓の鼓動が脈打つのだった。男性は晴斗の額に、頬に、唇に触れるだけの口付けを落としていくと、晴斗の着ている寝間着を淫らに解いて脱がしていく。他の人よりも白い肌に、男性は目を細めながら晴斗の首に顔を埋めていく。紅い舌で舐められる度に、ちゅっちゅっと口付けを落とされる度に、晴斗の身体は快楽の火が灯ってしまい「んっ」と声が漏れてしまう。晴斗は自分の声が恥ずかしくて、思わず両手で口を塞ごうとする。けれど、それを見咎めた男性が晴斗の両手に触れる。 「お前の声が聞きたい。だから、隠すな」  そう言われてしまえば、晴斗は男性の言われた通りにするしか無い。おずおずと両手で口を隠すのを止めると男性は「良い子だ」と晴斗の頭を撫でる。思わず、勘違いしてしまいそうになるくらい優しい手つきに、晴斗の緊張していた身体は解れていくのを感じた。男性は晴斗の首に顔を埋めて、舌で舐めたりして責め立てていく。そうして、首を舐めていた紅い舌は鎖骨を辿っていくと胸に辿りつく。晴斗の薄紅色の乳首を男性は眺め、目を細めると、紅い舌で晴斗の乳首をぱくりと口に含む。 「ひゃ、ぅううっ!」
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