3話*

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 そうして、男性の指先が晴斗の後孔に辿りつく。男性は晴斗の腰の位置に、枕をいれて晴斗の足を開かせる。既に用意されているローションを手に取ると、口で蓋を取る。その姿に、晴斗はどきりと心臓が跳ねて見惚れてしまう。男性はローションを手に取ると、掌にローションをのせてぐちゅ、ぐちゅと温める。指をローションでまぶすと、晴斗の後孔につぷりと挿入した。 「んっ……!ぁ……」  初めてアナルバイブ以外のものを後孔に挿入されて、晴斗の身体は歓喜に震えてしまう。男性の指は冷たいのに、晴斗の身体を熱くさせる。男性は、晴斗の後孔を弄り続けながら、晴斗の耳元に囁く。 「……初めての割には、柔らかいな。ここの孔を使って、自慰でもしていたのか」  その問いかけに対して、晴斗は羞恥心で顔や耳を紅く染めて、黙り込んで答えられずにいると、男性は晴斗の耳朶を甘く噛んで、耳の中に舌を入れる。くちゅくちゅといやらしい音がダイレクトに伝わってきて、晴斗の身体は震える。暗に男性から「答えろ」と言われている様で、晴斗は根を上げて口を開く。 「あ、アナルバイブを使って……自慰、していました……っ」 「処女なのに、はしたない奴だな。そんなに抱かれたかったのか」  男性は愉し気に悪い笑みを浮かべながらも、晴斗の解れた後孔の弱い所をぐちゅぐちゅと突いていく。その度に、晴斗は喘ぎ声をあげてしまう。晴斗の後孔は歓迎するかのように男性の細長い指をきゅうきゅうと締め付けてしまう。心ではまだ羞恥心が残っているのにもかかわらず、晴斗の身体は歓喜に震えている。晴斗の後孔をばらばらに三本の指を動かしていた男性は、ゆっくりと引き抜いた。晴斗の後孔はくぱぁとあいて、いやらしく蠢いていた。そうして、男性は晴斗の蕩けた顔を見つめながら口角を上げて問いかけてくる。 「生でやるのと、ゴムつけてやるのと、どっちがいいんだ?」 「な、生でしてください……っ」
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