9話*

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 そして、晴斗の胸を揉むように触れると、晴斗は「ひゃんっ!」と甘い声を出す。愁は紅い舌を見せつけるようにしながら、晴斗の乳首を口に含んだ。舐めしゃぶる様にして舐めたり、ちゅうっと吸い付いたり、舌で転がす様に甘く噛んだりして、晴斗の乳首を弄んでいく。もう片方の乳首は、ぐにぐにと指で押し潰す様にしたり、ぎゅっと抓ったりして快楽の刺激を与えていく。 「ぁ、ぁん!しゅ、しゅうさん……っ、きもち、いいで、す……っ!」  晴斗の喘ぎ声を聞いた愁は、晴斗の乳首をさらに責め立てていく。愁に乳首を弄られるだけで、晴斗の自身は固く勃起していく。乳首を強く吸い付かれた瞬間、晴斗は我慢できずに、あられもない嬌声を上げて果ててしまう。乳首をいじめられて達してしまうなんて、まるで女みたいだと、晴斗は荒い呼吸をしながら思った。愁の手によって、自分の身体は女みたいにされたのだと思うと、感慨深くて晴斗は嬉しくなってしまう。晴斗は、おずおずと自ら下着を脱いでいく。白濁がまき散らした晴斗の自身が見えて、さらに愁に対していやらしく引くついた後孔が見える様にして足をゆっくりと開いていく。そんな晴斗に愁は満足げに笑みを浮かべながら、耳元で「良い子だ」と囁いた。晴斗の色白の太ももに、淫らな紅い花をたくさん咲かせていく。そうして懐から持って来ていたローションを手に取ると、口で蓋を開ける。愁は掌にローションを垂らすと、ぐちゅぐちゅと温めていく。指にローションをまぶすと、引くついている晴斗の後孔に一気に突き入れた。晴斗の後孔は、愁の指を歓迎するようにきゅうきゅうと吸い付いて、柔らかく蠢いていた。 「……本当なら」  晴斗の後孔を弄っている時に、愁がぽつりと言葉を零したので晴斗はそっと見やる。愁の顔は何処か不満げな表情を浮かべていたので、どうしたのだろうと晴斗は疑問に思い耳を傾けた。 「俺の手で、お前の身体を一から開発してやりたかった」  その言葉に、晴斗はぽかんとした表情を浮かべていたが、やがて、意味が分かると顔を羞恥心で真っ赤に染めてしまう。愁が晴斗に対して、そこまで想いを抱いていたとは思っていなかったと晴斗は内心で呟いた。愁は指を増やしながらも、晴斗の前立腺を擦り上げる様にして弱点を突いていく。その度に、先ほど果ててしまった晴斗の自身がまた勃起していく。
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