1話

5/6
161人が本棚に入れています
本棚に追加
/50ページ
 この『ナイトムーン』という店は、ただの飲酒店ではない。所謂、ゲイバーに分類されている場所であった。同性同士の出会いを提供する場として、確立されていた。この店では、全ての男性が身体を売って金を稼ぐ者や、身体を買って金を払う者として分類されている。晴斗は後者側として店に入ったのだった。  在原晴斗は、幼い頃から恋愛対象にするならば、確かに異性が好きだった。けれど、切っ掛けは分からない。分からないが、晴斗は同性に対して、いつしか興味を持つようになってしまっていた。そんな自分は異常なのかと思い、親にも友人にも相談できずにいた。  悶々としながら過ごしていた晴斗は、ある日、パソコンでネットサーフィンしていた。その時に、たまたま見つけてしまったのが、男性同士がセックスをしている映像が配信されているアダルトサイトだった。晴斗は好奇心に駆られてしまい、恐る恐るその映像を見てしまった。男性同士が激しくセックスしている映像を見た時に、晴斗は性的に興奮していた。見入る様にして男性同士のセックスの映像を眺めてしまい、晴斗の自身は気が付いたら勃って興奮していた。 (気持ち良さそうにしていたな……)
/50ページ

最初のコメントを投稿しよう!