二章:華麗なる大円舞曲

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翌日。俺はあれからなんとか立ち直り、まずは鈴花さんに話し掛けてみようと考えた。 ほぼ初対面なのに告白しようとしたのが間違いだったのだ。 入鹿都さんではなく鈴花さんと親しげに呼んでいるのは見逃してくれぇぇぇぇ…(・ω・`人) と考えつつ制服に着替え、髪を整え、顔を洗って歯を磨いてからリビングに行き、 「お父さん、鈴音おはよー。」 「「おはよー。」」 鈴音(すずね)というのは小4の妹だ。それはもう可愛くて可愛くて仕方がないのであえて素っ気ないフリをしているのだ。 テーブルの上に朝食が用意してあったので椅子に座る。 「いただきます。」 今日の朝食はこんがり焼いてバターを乗せたトースト、スクランブルエッグ、グリーンサラダ、コーンポタージュ、牛乳だ。 黙って食べ、食器を下げる。 「ごちそうさま。行ってきます。」 「「行ってらっしゃい!!」」
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