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「旅行は保留なんですけどね。テストが終わってからなら大丈夫だと思いますよ」
「そのペンダントが理由で“W”が肉眼で見えるのなら、家に置いてある鏡にもなにか理由があるのかもしれないな」
「そうですね。綺麗でしたけどなんだか歴史のある雰囲気は出てましたよ」
「女子高生の部屋か・・・」
「“W”に鏡は関係ないと思うので、因果関係付けて女子高生の部屋に行こうとしないで下さいよ」
腕組して所長は閉じた目を開けない。梓さんの言った事が明確だったのだろう。
「テスト明けたら事務所に来てもらおうな。日を決めたらアイツを読んでおこう、梓ちゃん来週は明けとくように連絡しといてくれ」
返事をした梓さんはスマホを取り出し所長の言う“アイツ”という人に連絡を取っているようだ。
「テストが終われば女子高生は気分は夏休みだな」
「えぇ。男子高生も夏休みですが、受験生は夏休み講習とかあって休んでられないですけどね」
「しかし夏休みに女子高生と旅行か・・・」
所長は余程そのことが気になっている様子だ。大丈夫かな。
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