第二章 此が有れば彼が有り、此が無ければ彼が無い

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これは公共物の破損になるのだろうか?法律は良く知らんが、やっても良いと認められていないと勝手に判断して、俺はお仕置きをすることに決めた。 仕事上、見逃すことができないのだが今の仕事をしてなかったら、見逃したくないけど  見逃すしかなかった。いつも思っていた。こんな時何故警察は通らないのかとか、虫の居所の悪い怖いお兄さんは通らないのとか。全て他力本願だったが。  今、からし屋マタジに就職して、給料を貰いながら今まで自分がしたくてもできなかった悪い奴らを粛正できる。世の為でもあるが、無法者の本人の将来の為でもある。というのは建前で本当は自分自身がスカッとしている部分が大きいのだと思う。 よく仕事は本当に好きなものを選べと聞く。もう一方では本当に好きなものの次に好きなものを選べという言葉も聞いたことがある。  それは一番好きなものを仕事に選んでしまったら、上手くいかなかった時に仕事と同時に本当に好きなものも失ってしまうからだという。 それを聞いて確かにそうだなとは思った。しかし、仕事というものは人生の時間で一番と言っても間違いではない程、一般人が関わる時間が多いことであろう。     
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