第二章 此が有れば彼が有り、此が無ければ彼が無い

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「今は犬の散歩の時間じゃないんだぞー?」 「じゃあなんの時間かな?」 「サンドーバーアーックヌォー」と歌いながら俺のケツを思い切り蹴りやがった。 「面白れぇじゃねーか!」  後から来た五人合わせて十一人に俺はサンドバック状態になった。 これは俺が煽った仕打ちなのか?それとも連続でバイトをクビになった腹いせなのか?俺がまだニートだったらもう少し優しくしてくれたかな?そんなことを考えながらガードをして攻撃をかわしていた。所長との訓練の成果なのかクリーンヒットは一つも食らわなかった。 そうこうしていると、さっきと違う犬が勢いよく走ってこっちに向かってきた。口にはブラックソードを咥えて。 ブラックソードを手に入れた俺はバイト連続クビ野郎ども十一人全員から“W”を出して成敗した。俺をサンドバック状態にした謝罪だろう全員が土下座をしているが「今度はバイトクビになるなよ、頑張れよ」とだけ言ってその場を去った。 途中、四本足の小さな“W”が暴れていた。     
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