第三章 嘘の幸せと真実の絶望と

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 確かに居るのが当然の見た目だが、会社での梓さんしか見たことないから彼氏がいるっていうのは実感がわかなかった。 「無茶苦茶イケメンでな」 「ほぉー」 「無茶苦茶変態なんだよ」 「ほぉー?」  梓さんは面食いなのだろうか?顔だけで決めそうに思えないというか思いたくないのだが、コスプレで豚平(ぶたひら)さんを認める位だからイケメンが嫌いではないのだろうか。 「昼間は爽やかイケメンなのだが、夜になると変態の本領発揮でな、あんなことやこんなことや〇◆◎※★("^ω^)・・・」  所長の熱弁は五分位続いただろうか、まだ午前中だと言うのに楽しそうに話しているが対照的に梓さんは無反応でケーキを食べ終え二つ目のプリンに手を伸ばしている。これはいつものように所長に仕返ししないと言うことは事実ということなのか。梓さんは何も思わないのか。  しかし所長が何故そんなに詳しいのだ?梓さんが言うのか?それとも現場にいるのか? いかん!目の前に本人がいるのが想像に拍車が掛りジュニアが反応してしまう。あんなことやこんなこと。 「梓さん、マジっすか?」 「嘘に決まってるでしょ。それよりもウタル私の変な想像で立って立てれない(・・・・・)んでしょ?」 「ウタルも若いなぁ」     
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