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─4─ コーヒーが冷めないうちに
リラックスして暫くすると、梓さんがコーヒーを運んできてくれた。
「サンキュー梓ちゃん」
所長は言いながら自分のデスクから俺が座っているソファーの方に移動して斜め前に座った。
三つ目のコーヒーをテーブルに置いてソファーに梓さんも座った。
所長に二つ頼まれていながら自分のも作って同じテーブルに置いて話に参加する姿勢がなんだか微笑ましかった。
頼むからスカートはきちんとガードして中のパンツに俺の意識を集中させないようにしてくれよな。
ちょっとでもスキがあるかもしれないと思ったら話に集中できないかもしれないし、目線を気にしたのがバレたら初対面で恥ずかしすぎるので。
……それともこれはテストなのか?大事な話をしている時に女性のパンツに集中しないという。
確かに、からしの営業にいって取引先の担当が女性だった場合その女性のパンツに意識が集中して当社のからしの良さを伝えることができずライバル会社にお客を奪われることを考えると…。
「コーヒー冷めないうちにどうぞ」
「あ、ありがとうございます。いただきます」
返事と同時にカップを持ち口に運んでいる時に気づいた。
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