第一章 夢から覚めたら

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「肥満も嫌いです。自分に甘く制御がコントロールできていませんし運動不足です」  お菓子買う余裕もなかったし、ランニングは学生の時から続けてた。ヨガはチャレンジしてはリタイヤの繰り返しではあるが。 「現実問題そんなニートは少ないです。大抵極端に太いかガリガリの体型に毎日同じ服着て裾が破れたジーパン履いてダサい眼鏡かけて油ギッシュ選手権に出るつもりかってくらいの髪。女の子どころか一般の人とも目を合わせて喋れずキョドキョドしてしまい、女の子と話すことはまずないのですが、あった場合は相手の女の子がドン引きしてるのを気にせず、えんやこらと……」  十分程梓さんのニートに対する評価というかイメージの説明があったが極度のヲタクと混合してるのではないかとも思わされたが、指摘したらまた長くなったらいけないと思ったのでそのままにしておいた。 「そしてニートは時間が腐るほど余っている。いや腐っている。腐っていると言えば私がレイヤーの時に望遠レンズで私のお尻ばかりを撮ってたあのカメラ小僧です。思えばあの時から目の腐った男共といえば……」  また十分程今度は昔を思い出し自分を取り巻いていたニートというかヲタクというかカメラ小僧のオッサン達への怒りを思い出していたようだ。     
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