第一章 夢から覚めたら

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 もしくはいい感じの男友達でお互い好意は持ってるけど最後の彼氏彼女の関係になるきっかけまちのような、見てて「男!とっとと告白せんかい!」っていうようなもどかしい関係。  告白したら彼女の返事は九十九%わかってる。けど今の微妙な関係も楽しいし、付き合っても別れがくるならずっと友達の方がいいかも?けど他の誰かの彼女になるのを見るのは嫌だ!  などと腑抜けた考えを持ってて告白を踏みとどまっているのかもしれない。そんな感情を彼女は察していて告白されやすいような状況に持っていってあげているのかもしれない。  もしくは告白の前に既成事実を作れば彼氏彼女の関係になれるかもしれない。  しかし彼女も自信はあっても百%ではないからやはり彼氏の方から告白をしてほしいと感じているのだ。  女性というのはだいたいそんなものだろう。大昔から雄は狩りに出かけ、雌はホコラで食料と家族を守っているものだ。雄が攻撃で雌が守備なのだ。  告白も男がして女性に決定権が委ねられるのだ。例え答えがわかっていてもだ。  告白のつもりがなくても、付き合うつもりがなくても女性の方が上手であれば自然と彼氏彼女の関係になるように仕向けられていくのだ。  男性からすれば自然とそんな雰囲気になって付き合ったと思うが女性からすれば当然の現象の場合も無きにしも非ず。     
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