56人が本棚に入れています
本棚に追加
/217ページ
「時間勿体ないでしょ?採用されたいでしょ?」
「だって僕ニートですよ?」
「ニートいいじゃない。ニートなんて宝の山よ。直ぐにでも働けるのでしょ?」
「あ、はい」
「ほら!だからニートは宝なのよ。前職のシコリとか無いから気楽でしょ?企業はこの人手不足で会社潰れるくらい困っているのよ」
「そうなんですか?」
「ニートだからって二の足踏んで躊躇してるの本人だけ。企業はニートこそ働きに来てほしいの。レッツチャレンジよ」
「ありがたい言葉っす」
「ささ、これ持ってね。現場で使い方教えるから。簡単だからね超簡単」
「どうするんですかこれ?」
「これで戦うに決まってるじゃない」
「戦う!誰とですか?」
「敵に決まってるじゃない。貴方はもう半人前の勇者なのよ。一人前の勇者になって年収一千万貰ってどうしたいの?」
「えっと、彼女欲しいです」
「あなた、彼女いたことないの?」
「は、はぁ」
「最強の勇者になったら毎日モテモテハーレム状態よ。けど今はまだ未経験なのね?勇者になるには経験の一つや二つしとかないとね。どれどれ私が最初に教えてあげるわ。ヨイショっと」
「え?あの、ちょ、ちょっと・・やめ・・」
「ふーーー」
ガバッ!
今度も良いところで目が覚めてしまった。
最初のコメントを投稿しよう!