第一章 夢から覚めたら

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「時間勿体ないでしょ?採用されたいでしょ?」 「だって僕ニートですよ?」 「ニートいいじゃない。ニートなんて宝の山よ。直ぐにでも働けるのでしょ?」 「あ、はい」 「ほら!だからニートは宝なのよ。前職のシコリとか無いから気楽でしょ?企業はこの人手不足で会社潰れるくらい困っているのよ」 「そうなんですか?」 「ニートだからって二の足踏んで躊躇してるの本人だけ。企業はニートこそ働きに来てほしいの。レッツチャレンジよ」 「ありがたい言葉っす」 「ささ、これ持ってね。現場で使い方教えるから。簡単だからね超簡単」 「どうするんですかこれ?」 「これで戦うに決まってるじゃない」 「戦う!誰とですか?」 「敵に決まってるじゃない。貴方はもう半人前の勇者なのよ。一人前の勇者になって年収一千万貰ってどうしたいの?」 「えっと、彼女欲しいです」 「あなた、彼女いたことないの?」 「は、はぁ」 「最強の勇者になったら毎日モテモテハーレム状態よ。けど今はまだ未経験なのね?勇者になるには経験の一つや二つしとかないとね。どれどれ私が最初に教えてあげるわ。ヨイショっと」 「え?あの、ちょ、ちょっと・・やめ・・」 「ふーーー」    ガバッ!  今度も良いところで目が覚めてしまった。     
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