第二章 此が有れば彼が有り、此が無ければ彼が無い

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 若造はその場にへたり込んで動かなくなった。 「てめぇ、ヨシヲに何した!ヨシヲは町内空手大会で・・・」 「うるへーーー!」  倒れた若造の仇のように向かってきた二人目の若造にも特殊武器が貫通し、一人目と同じようにようにその場にへたり込んだ。 「ヤス!ヤス!こいつ!ヤスは町内の囲碁大会で・・・」  剣道などしたことはおろか生で見たこともないがおそらくこんな感じなんだろうなという面の素振りを高速で繰り返し三人目の若造から面あり一本を十本くらい取った。 「おい、てめぇいい加減にしろよ」  様子を見ながら吸っていたタバコを地面に捨ててボクシングの構えで対峙したが     
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