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「家庭教師のフリして私の部屋で二人っきりになって何かイヤラシイことしようと企んでいるんでしょ?変態ウタル丸!!」
「だから漁船かって。そんなに俺って変態に見える?」
「見える。確信」
「逆にイヤラシイことしてほしいのか?」
「ほら!正体現した!変態!バカ!」
お手拭きを投げつけてくる。冗談が通じなかったみたいだ。つくづく女心の分からない奴だなと俺は実感した。
「勉強教えれる自信あるの?」
「大学受験経験者として対策は伝授できるぞ」
「邪魔しないでよ?」
「家庭教師が女生徒の邪魔するなんて官能小説の中くらいだぞ?」
「ウタルの脳味噌の中身は官能小説よりイヤラシイんでしょ?」
「あえて、答えないでおこうか」
「世の平和の為に戦う勇者が女子高生の家庭教師も兼任なんて忙しいわね」
「曜子の平和も守ってやるぞ」
「・・・バカ」
無頓着な俺はこの時、曜子の瞳の奥の本当の悲しさには気付くことができなかった。
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