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「さぁ今後の夢は置いといて勉強進めようか」
部屋のテーブルにノートや参考書などは広げておいたのだが進みが悪かったのを軌道修正するように俺は教科書を読み直した。
肝心の曜子にスイッチが入らないのか背もたれにしているベッドに上半身を仰け反り天井を見上げる。少々勢いがあった為かベッドの布団に頭が沈んだ拍子に曜子の布団の香りが少し部屋に舞った。
「学期末のテストの順位が良かったら連れてってよ!」
「順位って一番取れたら?」
「一番なんて取れるはずないじゃん。うちのクラス、レベル高いんだから。一桁台でも難しいんだから」
「じゃあ一桁目標だな」
それも厳しいわぁって顔して俺を見る曜子。やる前から諦めムードは良くないぞと言ったが確かにレベルの高いクラスにいるので立ちはだかる壁は大きいのは間違いない。
「一桁台取れそうな気がしてるんだけど、もうひと押しだから後は家庭教師の教え方に問題があると思うから、もし一桁台取れなかったら罰として連れてってよ」
「なんだそのジャイアニズムな悪魔の選択は。どっちにしても連れてくカードしかないぞ」
「えへへ。じゃあ決まりだね。私は全力で勉強するから、おぬしも全力で教えてくれたまえ」
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