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結城家
おはよう、俺は結城凌馬。
今日から高校生になる。
場所は諸星高校だ。
ウルトラなセブンさんの人間態の苗字っぽいので有名だ。
Fラン高校では無い。
朝寝坊して
「遅刻遅刻!やばい!!」
なんて事はない。
そもそも電車通学だしな。
何て考えていると、
「お兄ちゃんおはよぉ~…。」
と上から妹、結城珪子が降りてきた。
「おはよう珪子。義兄さんと姉さんはもう仕事に行ったよ。朝ご飯作ったから珪子も早く食べちゃってくれ。」
「はぁ~い…。」
実は俺も珪子も結城家の人間と血の繋がりはない。
珪子はどっかの施設で親父とお袋が連れてきたらしい。
俺はまあ血の繋がりのあるだけの他人に捨てられたみたいだ。
そして倒れているのを見つけてくれた姉さん、桐ヶ谷(旧姓 結城)明日奈が上手く親父とお袋を言いくるめて、俺は結城家の人間になった。
親父とお袋はいない。
あ、生きてるよ。
新婚気分が全然抜けてないみたいで、夫婦で絶賛旅行中だ。
結婚してる姉さんは兎も角、俺と珪子を置いていくなと、偶に思う。
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