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4月後半は山菜採りに出掛けたりちょっと手の込んだ料理を作ってみたり、温泉へでかけてみたりした。そして、5月になる。
5月はとても日差しが強い1日から始まった。心なしか融花が少しきつそうに見える。
「溶けちゃいそう~」
「もはや、それは冗談かわからないぞ」
「ふふっ、でもほんとに雪原一族は雪のようにとけるのですねぇ。雪原一族の最期の水は枯れぬ水って呼ばれてるんだよ。何年たっても綺麗な水のままなんだって。その水を飲むと無病息災長生き万歳!ってね」
「そうなのか」
「旦那ぁ、あっしの死に水飲みますかい?」
「そういう趣味ないから、遠慮します」
「えーーー!!!」
水をとっておくのは良いかもな、と思いつつ、ただをこねる融花を横目にそうだ、とあるものを棚に取りに行く。それをピラッと融花に見せると、融花はキラキラした目で喜んだ。
「婚姻届!!!!!」
融花はルンルンで鼻歌を歌って書いていた。
そしてまた、秘密にしていたことを言う。
「明日は指輪を作りにいきます。」
「指輪!?手作り!?すごい!」
婚姻届は必要書類は全部取り寄せてある。あとは、5月21日にだせばいいだけだ。
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