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6時。俺は居酒屋にいた。こっちには男3人。あっちには女の子が3人。まず男女交互に自己紹介をする。男でジャンケンをして俺は、男の1番最後になった。こういう自己紹介は苦手なタチで前の男女4人が滞りなく済ませていくなか、俺は、ドキドキして下を向いていた。こういう女の子と飲むのも慣れていない。次は俺の番だ。
「……要 瑠斗です。この近くの大学の3年生。よろしくお願いします。」
「堅っ!もっと面白いこといえないのー?例えば、趣味とかー!」
1番最初に自己紹介した女の子が聞いてくる
「……趣味は……ない」
「ふーん」
なんだ、そのふーんは。こっちはこれで精一杯なんだよ!と心のなかで呟く。怒り沸々してると、コトッと目の前にコップがおかれた。差し出された方を向くと俺の次に自己紹介をする女の子がニコッと微笑む
「私、幸原悠花。悠久の悠に花で悠花です。自己紹介って緊張するよね。私も緊張する。」
「えっ、あ、うん。」
後半は俺に言っているようで返事をしたが変な返事になってしまった。恥ずかしい。
「ちなみに、君と同じ数あわせです!」
悠久の悠に花で悠花と名乗った彼女はふんっ!と鼻をならし胸を張っていた。それをみて、俺も笑ってしまった俺を見ると、彼女はニッコリと微笑んだ。そして、その笑顔で俺の心はドキドキしていた。
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