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ここら辺で有名なカフェへ入る。沢山本が置いてありゆっくりとくつろげそうなカフェだった。
「ここのカフェ、すごくいいの。チーズケーキも美味しいし、ガトーショコラもおいしいの!」
「へぇ。初めてきたな……」
店内を見回すお客はどうやら自分達だけのようだった。椅子へ座りメニューを見る。彼女もどうやら決まっているようなので店員さんを呼んで彼女はオムライスとアイスティー、俺はハンバーグプレートとコーヒーを注文した。彼女と他愛のない会話をしていると注文した料理が届いた。
彼女はいただきます!と言うとパクパクとまるでハムスターのように頬張ってオムライス食べていた。俺はそんな彼女に見とれながらハンバーグを食べる。そこへ、店員さんがドリンクを持ってきた。コーヒーと、アイスティーとガムシロップが5つ……5つ!?と2度見をする。
それは彼女の前に置かれ、彼女はわーい!と言いながらドボドボと次々にガムシロップをアイスティーへと入れていく。ガムシロップが溶けているのを見ると俺の決心も解けてしまいそうだった。店員さんが下がるのを見てから
「悠花さん」
と、呟く
「はい?」
彼女はキョトンとしながらアイスティーをかき混ぜ俺を見ていた。
「まだ、会って、日が浅いけど、実は俺、君に一目惚れして……。すごく可愛いなっと思って、出来れば、俺でよければお付き合いしたいんだけど……。」
俺は使命を果たした。あとは彼女の反応を待つだけだ。彼女を見ると真っ赤になりながら
「熱くて今にも溶けちゃいそう……、その、いいの?私で。これから、その……私……」
「いいんだ。悠花さんがいいんだ。」
俺は熱くて今にも溶けちゃうと言って顔をパタパタあおぐ彼女を見つめ、もう一度言った。
「君がいい。」
すると、彼女は少し考え込んで
「こんな……こんな私でよければ喜んで」
と、ニッコリと微笑んだ。
すると、店員さんがサービスですとお皿におめでとうの文字がかかれたチーズケーキとガトーショコラの盛り合わせを持ってきてくれてお互いビックリして顔を会わせて笑った。
「これからよろしくお願いします。」
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