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取引先の溝口部長は、在席していた。
事前に、亀沢が探りを入れていたので、当然だった。
私と中村君が、来社したことがわかると、すぐに溝口部長が対応した。
「…部長、お久しぶりです…」
「…ああ…高見さん…久しぶり…相変わらず、キレイだね…」
「…ありがとうございます…」
私は言って、深々とお辞儀をした。
「…今回は、うちの中村が、色々ご迷惑をかけして、申し訳ありません…今日は、中村共々、溝口部長に…」
「…ああ…そんなことは、どうでもいいんだ…」
「…どうでもいい?…」
「…ああ…中村君もご苦労だった…」
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