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朱理は彼女と何を食べたいか話し始めた。
初めはアヒージョやラザニアなど夢膨らむメニューの名前がでたが、カロリーも膨らむし二人の料理の腕とも相談した結果おでんに落ち着いた。
「そうすると……色々食材を追加しないとね」
刹那が冷蔵庫の中を見ながら言った。
「じゃあわたし買い出しに行ってくる! 必要な物を言って」
刹那が口を開き書けると、彼女のスマホが鳴り出した。
「あれ? 舞桜ちゃんからだ」
彼女のことなら朱理も知っている、声優になる切っ掛けの事件で出会った。
「お久しぶり!
うん、元気、そっちは?
そう、よかった。
え? うん、うん……ううん、それはいいけど舞桜ちゃんの事務所は通したの?
うん……そっか……わかった、それじゃあたしが個人的に引き受けるわ。
あ、それはいいよ、友達からお金は取れないもの。
明日、時間だいじょうぶなの、その娘も?
場所は……ちょっと確認して折り返すね。
うん、じゃあまた」
刹那は通話を終えた。
「舞桜さん、何かあったの?」
刹那の言葉から推理すれば舞桜が異能力者を必要としていることが判る。
「実際は舞桜ちゃんの事務所の後輩ね、尾崎佳奈って知ってる?」
たしか急激に人気が出てきた女性声優だ。
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