老婆

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強い口調で言う課長 山沖裕康(やまおきひろやす)48才 妻子あり (分かりました 磯田さんギリギリまでやってね) 少しムスッとしたが 私には余裕がなく自分の仕事をこなした 隣を見ると仕事してるのか 磯田は帰り支度を始めてる まだ15分あるぞ…この女め 5時きっちり (お先に失礼しま~す 伊澤さん後宜しくね) なんて上から目線な女 怒りMAX状態だった 二時間程経った頃 お茶しょうか?と係長が誘ってきた コーヒー呑みながら両親の事を係長に愚痴ってしまった (まぁ~伊澤さんの気持ちも分かるけど これは夫婦の問題だからね~) (ですよね …ん…でも何かしっくりいかなくて すみません愚痴って) (良いわよ さっ残りしょうか) (ハイ) (あれ?係長 このY.KHって会社何ですか?) (さぁ…どれどれ?えー初めて見る会社ね それ課長が担当かな?) (ちょっと課長のPC借りて良いですかね?) (どうした?何かある?) (ハイ…お金が小刻みに あれ?ロック掛かってるパスが…生年月日かな?ダメだ ) 私は黙々とパスワードを打ち込むも 後は思い付かない あ!スマホだ 金曜日の早朝を入力すると 課長が会社に出勤する姿が映り出された 画面を課長の後ろに回すと パスワードを打ち込む姿があった (何?KOHARU 開きました…ちょっと係長これ見て下さい これ架空の会社ですよね?) (えー?) (ほら 二人の会話 メールに残ってる) ひろくん 今夜も楽しもうね 心陽 週末は素敵な部屋だよ 嬉しい 楽しみだな…お金大丈夫? 大丈夫さ Y.KHに入ってる笑っ (伊澤さん それそのまま専務のパソコンへ送れる?) (分かりました) 専務に電話する係長の声が聴こえてくる 何かざわつく 私は自分のデスクに戻り仕事をしていた もう9時を回ってる 30分程して専務がやって来た (どう言う事?) (課長のデスクに…) 専務は課長のデスクに行った (これはいつからだ ) 課長のPCの音が響く (早く気付いて良かったよ ) (伊澤さんが見つけてくれたんですよ) (ありがとう 助かったよ もうこんな時間じゃないか 終電間に合わないよ?) (あ…そうですね 私会社で仮眠とりますから大丈夫です 仕事全然だったし) (………
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