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名前と生年月日…そして今の時間
(何処?…アパート?誰?この人が相手?)
確かにゆったりした服を着てる
私はもう少し先を検索した 2年後 子供が産まれてるなら 1才は過ぎてるはず
(あれ?壊れた?)
画面にはノイズみたいな線が走り それ以上映ってなかった
(さっきまで映ってたのに 壊れたかな?)
試しに 母親の今を映して見ると ボーッとしてTVを観てた
もう一度父親の半年先を見てみた
(ハァ?嘘でしょ?)
私はそのまま固まってしまった
父親は病院のベッドに 傍にはお腹が膨らんだ女性がいる 回りには看護師さんと先生…
(お父さん逝っちゃうの?)
(やっぱりダメ 今何時だっけ…あ~こんな時間 お母さん寝ちゃったかな?)
母親に離婚反対を言ったのは翌朝だった 絶対離婚しないでと伝え 週末金曜日には帰って来ると言った
何故か父親が逝く?事より財産があの女にいく事がゆるせなかった
月曜日会社に行き 早速係長に有給が欲しいと申し出た
係長35才 奥平奏美
(おはようございます あの係長金曜日有給が欲しいんですが)
(あら どうしたの?)
(ハイ 実は両親の事でちょっと…)
(分かった じゃ 今日と明日残業出来る?)
(やります )
(私も一緒にするわ )
(本当ですか?ありがとうございます)
私はこの係長を一番信頼してるし心から話せる 入社した時から指導してくれた人だ
お昼過ぎだっただろうか
(伊澤さん…お願いがあるんだけど)
キタキタ 毎度の仕事押し付け女
彼女は私より4年後に入社してきた大卒 最初はハイ ハイと言ってたが 私が高卒だと分かると 手の平返したみたいに 私を濃き使いだした
磯田心陽24才
(あ~無理 自分の事で精一杯だから)
そそくさに断る
(課長~どうしましょう 今日の取引先が)
(伊澤くん 今日は大事な取引で どうしても磯田くんが必要なんだ 悪いが磯田くんの残務を頼む)
(え?磯田さんいつから営業なったんですか?)
(仕方ないだろ 向こうの指名なんだから)
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