26.結婚式の日、まず俺が驚いて次に皆が驚いた!

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結衣さんも疲れているのが分かる。椅子に腰かけたままだ。二人とも披露宴や2次会のパーティーではほとんど食べていなかったのでお腹も空いている。すぐにルームサービスにサンドイッチとコーヒーを至急届けてくれるように頼んだ。 何か食べて元気をつけたい。大切な新婚初夜だ。今晩はここで1泊して明朝、新婚旅行に出かけることになっている。サンドイッチとコーヒーが間もなく届いた。 「結衣さん、サンドイッチとコーヒーが届いた。一緒に食べないか?」 「真一さん、妻になったのですから、もう結衣さんと呼ばないで、結衣と呼び捨てにしてください。お願いします」 結衣が抱きついてきたので、抱き締めてキスをする。一日分まとめて抱き締めてキスをした。 「結衣、食べて元気だそう」 「はい」 二人ともお腹が空いていたので、すぐに食べ終わった。少し元気が出たような気がした。結衣が「先にシャワーを浴びます」といって浴室に入っていった。いつかのように俺はすぐに服を脱いで浴室に入った。 結衣はあの時のように驚きもしないで「すぐに終わります」といってシャワーを浴びていた。そして、バスタオルを身体に巻いて出て行った。俺は急いでシャワーを浴びた。バスタオルを腰に巻いて出て行くと、結衣はベッドに入って待っていた。すぐにベッドの結衣を抱き締める。 「避妊はしなくていいのか?」 「もう結婚したのですから、それに赤ちゃんは天からの授かりものですから」 「分かった」 俺は結衣を抱き締めた。どれほどこの時のことを思っていただろう。結衣の身体の感触を身体全体で感じている。結衣も抱きついたまま動かない。すごくいい感じだ。でも二人とも疲れていた。そのまま眠ってしまったみたいだった。 ************************************* 明け方、目が覚めた。ぐっすり眠れた。温かいものを抱きかかえて眠っていた。すぐに結衣を抱いていることに気が付いた。昨夜はあのまま眠ってしまったみたいだった。
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