【初恋はチョコの味~出逢い編】

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【初恋はチョコの味~出逢い編】

今日は、2月14日…。 俺にとっては…、無くてもいい日…。 今日は、1秒で、2月15日になって欲しい。くらいの最悪の気分の1日…。 俺は、登校しながら 「何が、バレンタインデーだよ。俺の家は仏教徒だし…。 全く、関係ない…あぁ…あぁ…悲しい…。」 俺は、田沼 晶人(たぬま あきひと) 16歳。某県立高校普通科1年生。一見、平凡な男子高校生。 彼女居ない歴=年齢=16年。つまり、全く『アオハル』を謳歌していない側の冴えない男子高校生の代表格みたいな男子だ。 また、今日みたいに『恋人』『彼氏』『彼女』なんてキーワードが似合う『クリスマス・イブ』『クリスマス』に匹敵する『恋』の一大イベント『バレンタインデー』には『疎遠』いや…、『無縁』のはず…だった…。 とはいえ、やはり16歳の思春期たる健全な男子…。 『バレンタインデー』は、どうしても気になるイベント日で あった。 早めに、登校し、蓋付きの下駄箱をそっと、開けてみる…。 有るのは、薄汚い俺の上履きシューズのみ…。チョコの『チ』の字も見当たらない…。俺は朝から酷い疲労感に襲われた…。 よっぽど、高校を1日サボろうかとさえ思ったくらいだ。     
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