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剣道部の思い出を思い出すと、内山先輩が、時折見せる、
満面の笑み、剣道部の合宿で、親しく話してくれた事等を
踏まえて、何とか、剣道部を辞めずに、日々、練習に精進
していた。
俺の通う高校は、内山先輩ら3年生のクラスのある校舎と俺たち1年生のクラスのある校舎が別棟の為、もう数ヶ月、内山先輩の顔や清楚でスレンダーな姿を見ていない…。寂しい限りであった…。
最近で、内山先輩の姿を見掛けたのは、去年の12月23日、2学期の終業式の日の午後だった。
その日、俺は日直で、職員室にクラスメート全員分の冬休みの各教科の課題プリントを取りに行き、自分のクラスに運ぶ為、階段を登っていると、下の階から、『初恋』の人である内山先輩が姿を見せた。
「あっ! あれれ? 晶人やん。 剣道部の後輩の田沼 晶人やん。 久し振り。それは冬休みの課題プリントかぁ…。随分と重そうだねぇ…。」
内山先輩は、軽く笑いながら、俺の顔を覗き込んだ。
「可愛い剣道部の後輩の為だ。一肌脱ごう!」
内山先輩は、何と、俺が重そうに抱えていた課題プリントを
半分持ってくれたのだ。
「内山先輩、助かります。ありがとうございます。」
俺は、内山先輩に感謝の気持ちを正直に伝えた。
すると、内山先輩は
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