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「ううん…。晶人は、あたしの『可愛い剣道部の後輩』
だからな。気にするな!」
内山先輩は、俺のクラスの前で、俺に課題プリントを戻って
くれた。
「晶人。ほんじゃあ、ここまでね。じゃあね!またな!」
内山先輩は、ハニカミながら笑みを浮かべ、俺に軽く手を
振りなら、自分の校舎に戻っていった。
俺は、内山先輩の姿が見えなくなるまで廊下を見つめていた。
俺は、俺自身の両頬が。赤ららんでいる事を自覚していた。
改めて、内山先輩への淡く、切なく、甘酸っぱい『好き』と言う激しい感情が、俺の胸の中で限りなく膨らんでいた…。
しかし、あれから、内山先輩の姿を見掛けてはいなかった。
今日は年も明けた、2月14日の『バレンタインデー』。
「内山先輩…。今頃、何してるのかな?」
内山先輩への思いは募る一方だった…。
2019.2.15 Fin。
『アオハル』①-B に続く。
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