第1話SAKURA

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そして私は林君の隣に座った。 私は林君に声を掛けた。 「あっ…えとあの時はどうもありがとうございました。」 その時、林君の顔は困っていた。 「え?君…どこかで会ったっけ?」 覚えてないか…。 そりゃそうだよね…。 こんな地味顔 「ねえ、ちょっと」 「は、はい!」 その時、林君がもの凄く近い距離で私を見た。 「あ、あの…。」 「…。あ、君あのこけてた子か。」 思い出した!? でもそれで思い出すってちょっと切ない。 「…そうです。」 てか、忘れて欲しいんだけど。 「宮坂桜さんでしょ?」 「え、どうして名前…。」 「ノート拾った時に名前見たから。」 「あ、なるほど…。」 名前覚えててくれたんだ…。 「俺は、林奏。よろしく!」 「よ、よろしく。」 その笑顔を見た瞬間、私は少しずつ少しずつ恋に堕ちていた。
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