第1話SAKURA

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「桜!行くよ!」 あれは移動教室に向かっている最中 「わ!」 急いでいた私は思わず、自分の足に縺れてしまいコケてしまった。 「痛ー。」 「ぷっ…クスクス」 周りから笑い声が聞こえる。 (は、恥ずかしい…。あ、早く取らないと…。」 ぶちまけてしまった教科書とノートを取ろうとしたその時 前にいた男の子が拾ってくれた。 (あ、私の…。) 「あ、ありがとう!」 顔を上げたその時、 「…大丈夫??」 そこには黒髪でいかにも爽やかそうなイケメンが立っていた。 (か、かっこいい…。) 思わず見とれてしまった。 「桜!」 「あ、美桜!」 「も~大丈夫?」 「う、うん…。」 「ほら、いくよ?」 「うん…。」 今思えばそれが一目惚れだった。
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