第2話カウントダウン

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そして、あたしはキャリーケースを持ち、リビングに戻った。 「…茉莉。」 そしてあたしは、その場で付けていたペアリングと家の鍵を将人の前に投げ捨てた。 「今までありがとう、さようなら!」 そう告げ、あたしは部屋を出た。 バタン そしてキャリーケースを持ち、エレベーターのボタンを押した。 「…」 エレベーターに乗ったその瞬間、 「…っ…ひッ…く…」 涙がポロポロ出てきた。 …泣いちゃダメだ。 …泣いちゃダメだ。 いつもみたいに平気なフリしなきゃ…。 だけどあたしの涙は止まってくれなかった。 「やだ…何で…。」 止めようとすればするほど、どんどん涙は溢れ出てくる。 将人は全部理解してくれていたと思ってた。 どんなに忙しくても 会話があまりなくても それでも 上手くいってるって思ってた。 でも違った。 そう思っていたのは、あたしだけだったんだ…。
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