第3話BAR《king&Queen》

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第3話BAR《king&Queen》

マンションから出た後、 あたしはキャリーケースを持ちボーッとして歩いていた。 涙は出なくなったものの…。 どこに行くか迷っていた。 「スッキリしたものの…。 これからどうしよう…。はあ…」 親に頼る…? いやいや、散々同棲するの反対されて 無理やり押し切って勝手に同棲したのに今更頼れないし…。 それにもし相談なんてしたら…。 《だから、同棲なんて反対って言ったでしょ!》 こうなるだろうしな…。 やめよ…。やめよ…。 だとしたら…葵? いや、確か今日まで出張って言ってたしな…。 それに葵に相談なんてしたら…。 《は!何それ!おもしろそ!! 修羅場!? 良いじゃん!一緒に行くからこの際殴り合いまで行こー?!》 葵だったら、こうなりそうだし…。 …うん。 葵ならやりかねないよね…。 それに自分の事情を巻き込めないしね…。 やめとこ。 「はあ…。 参ったなどうしよ…ってうん?あれ?ここどこ?」 …考え事をして歩いていたら、 いつのまにか知らない道に来てしまい迷ってしまっていた。 「え?!ちょ!どこ!ここ?!…ん?」 その時、遠くの方で明るい電気が見えた。
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