消滅の街

復讐

ガチャ

ドアが開く。

「…………おはよう！アオイ。」

「…………おはよう。…………ハナ。」

最初に約束の場所に来たのは、私が一番親しい、黒木蒼。無口でマイペースで何考えてるか予測不能だけれど…………私のことを一番わかってくれている気がする。

「アオイ寝癖またついてるよ？」

「…………どこ。」

そういい、アオイは寝癖を直そうとする。

「あー、そこじゃないよ…………もうちょっと左」

「…………ここ？」

「うーん…………もうちょと右かな」

「…………」

「どうしたの？」

「…………ん。」

アオイは寝癖を取るのをあきらめたのか、静止する。

「…………寝癖とって…………………僕じゃ取れないから。」

「え、あ、そうだね！」

私は焦りながらも寝癖を取ってあげる。

…………………髪…綺麗だな。いつもフード被ってるから分からなかった。

「…………ねえ、ハナ。」

「ん？」

「…………………」

「どうしたの？」

アオイが何か言いたそうだったが、その時、

「おー！久しぶりだな！」

そこには、赤羽友哉、柊みどり、白石麗が来た。

「あ…あ、あの、遅刻してごめんなさい…………」

そういい、涙目で謝るミドリちゃんがいる。