それは突然に

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それは突然に

僕は生まれつき足が悪い。 でも平気だ、僕には友達がいる。 友達の名前は美郷(みさと)。 美郷は小学二年生の女の子、僕は今朝からずっと一緒に遊んでいる。 初めてできた友達、公園で二人で遊ぶ僕たち。 足の悪い僕の代わりに色々な物を持って来てくれる、綺麗な木の実、ゴムボール、変な形の木の枝に、大きな葉っぱ。 それを使って、僕たちは遊んだ。 お腹がよじれるほど笑った。 楽しい―― これほど楽しいことは今までなかった。 美郷といればずっと笑っていられる、美郷も楽しそうに笑ってくれる。 僕は思った。 美郷のことが好きだ。 勇気を出して彼女に自分の思いを伝えたい、遊ぶ中で、その思いは僕の中で大きくなっていった。同時に僕の体の中が熱くなってくるのがわかる。
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