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コンコン......
奏父「もう寝たかーい?」
奏「起きてるよ~」
ガチャッと扉が開く。
奏父「ホットミルク持ってきたよ。」
奏「ありがとう、ねぇねぇ父さん…僕もう一度コンタクトにしようと思うんだけど大丈夫かなぁ?」
父はカップをテーブルに乗せて奏の眼鏡を外し、鏡の前に立たせた。
奏父「良く見えないと思うけど奏は母さんと瓜二つで本当に良く似てる。もっと自信を持つんだ。
前コンタクトにしたのは小学生の頃だったかな?
もう高校生だし、今なら大丈夫だよ」
奏「.............母さん美人だった?」
奏父「そりゃあもう!絶世の美女だったぞ!学校でもマドンナ的存在でいろんなライバルと取り合ったもんだ!」
アハハと笑うが眉は下がっていた。
そんな人を良くこの父さんが射止められたなぁ…
おもむろにジッと見つめる。
奏父「でもどうしたんだ?急に」
ドキッ!
奏「ちょっとね、せっかく買ってもらったからと思って…それよりどの色の服が僕似合うかなぁ?
明日矢野くん達と遊びに行くんだ」
ほぅ!と父は笑顔になった。
奏父「それは一大事だ!!父さん的にはピンクが1番似合うと思うけどなぁ~母さん程ピンクが似合う人はいなかったぞ!」
奏「.............ピンクの服なんてないよ」
奏父「よし!じゃあ今度また買ってきてやる!」
奏「そーゆーことじゃないってば!」
もう~..........
でも本当に明日は楽しみで仕方ない。
あの2人と休日に会えるなんてどう考えても夢みたいだ。
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