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それからすぐ奏を挟み3人並んで歩き出した。 矢野くん家かぁ.......なんか緊張するな。 店から5分ほど歩くと右手に白い壁の豪邸が見えた。 わぁ~…すごいお家....... 矢野が先に立ちスイッチの様な所に親指を押し当てるとキィッと門が開いた。 奏「えっ?」 こっ…ここ…!? 矢野くんってもしかして.....っ 開いた口が塞がらない奏に竹内はプッと笑った。 竹内「ビックリだろ?斗真坊ちゃんなんだよー」 矢野「気持ち悪い呼び方すんな」 竹内「だって本当のこと...痛てぇ!」 矢野が竹内の頭を小突く。 学校でもこんな2人の会話を見てるのがとても好きだった。これまで遠くから見てるだけだったのが、今その輪に入れてると思うと本当に信じられない。 矢野「なにニヤニヤしてんだよ」 奏「へっ?あっゴメっ」 顔に出ちゃってたかな、失敗。 竹内は何度も来たことある様で家の中をサクサク歩く。 二階の1番奥の部屋に入った。 ダーク系を基調としたシンプルな部屋。 矢野くんらしいかも........... 矢野「飲み物持ってくる。お前も来い」 奏「あ、うん」 奏は素直にトコトコと後ろを付いて行く。 階段を降りながら背中を見せたままの矢野が口を開いた。 矢野「…あいつ昨日帰ったか?」 あいつ?……サツキのことかな? 奏「うん、なんだかんだ受験生だから」 矢野は1番下までたどり着くと振り返り2段ほど上にいた奏と目を合わせた。 矢野「俺の言う通りにしたんだ?」 ドキッ… 奏「だっ.....だって........」 竹内くんにいわれてしまうかもしれないし… 矢野「眼鏡は許可してないけどな」 矢野は奏の柔らかい前髪を左右に分けた。 わっ…! 奏「.......っ.....眼鏡の方がいい...のかな?そのっ竹内くんに顔が見えないから取った方がいいって前に言われて.....変?」 矢野「...........変」 奏「えっ?!」 ガーン!!! じゃあ竹内くんも本当は変って思ってるってこと? 恥ずかしすぎる…!
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