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山と積まれた無数の本。 新しいものから、古いものまで──無造作に詰め込まれた記録の数々は、ひらかれるまで知を隠し、自ら教えることはない。 知は時が振り積もれば塵になり、使う者達によっては毒にも、薬にもなり。 ある日突然、意味を失うことすらある。 読まれなければ、それは、存在しないと同じこと……。 存在しなければ、誰にも見つけられぬのだ。
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