バトルの予感

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 ちょっと遅い時間だったけど、遼ちゃんのお部屋に来てしまいました。あんまり時間はないんだけど、今日あったこと、遼ちゃんに報告したかったから。 「あれ、おばさんは?」 「ああ、今日は仕事、遅くなるって言ってた。年末商戦、最後の追い込み」  実はおばさん、社長さんです。小さな輸入雑貨商さんやってます。  お風呂から出てきた遼ちゃん、冷蔵庫から出したビール飲みながら、キッチンで簡単なお料理を始めた。  遼ちゃんは、お料理も上手なの。でもあたしは、何もできないから……見てるだけ……。なんとなく、シュン、となっちゃう。 「遼ちゃん……」 「んー?」  遼ちゃん、白菜切りながら顔上げることなくお返事。あたしは、それを見詰めて、ちょっともじもじ。 「あの……今度、ママにお料理教えてもらいます」  小さな声で言うと。目を丸くしてあたしを見た遼ちゃん、アハハハッと笑い出した。 「なんで笑うの」
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