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頭を振って嫌々をしたところで、浮橋は微笑むだけだ。
「いや、嫌……嘘、うそ……っ、何これ……浮橋……っ」
「大丈夫だって。ほら、栓してるだろ?」
「でも……、でも……っ」
「気持ちいい、よな? 痛くないだろ?」
どこか心配そうな声に、訳も分からず頷く。
事実、尿道を擦られる感覚に強い快感が交じり始めていた。込み上げる吐水感に羞恥が増し、マットが淫らな音を立てる。
快感と羞恥と背徳感。ドロドロに溶けて広がるそれに、深山の体が理性を深く蝕んだ。
こんなのはおかしいと思うのに、圧倒的な熱が快感に色を変えて抗い様がない。
「え、や……な、に?」
確認したくても体に力が入らない。
けれどすぐに、何をされているのか理解をした。
専用のローションを手に塗った浮橋が、襞を割って指を入れてきたのだ。温かい指先が、殊更慎重に入ってくる。
「う、き……橋……っ?」
「確か、この辺……に」
襞を解すように、浅く抽挿していた浮橋の指先。折り曲げられた指の腹が、的確に性感帯を擦り始めた。始めは一本、すぐに二本。
「ンぁッ……や、ちょ、何……まっ……アァッ」
ビクンッ、と大きく深山の体が跳ねる。
傷をつけぬよう細心の注意を払いながら、浮橋が襞奥と尿道の奥を同時に愛撫し始めた。
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