2631人が本棚に入れています
本棚に追加
涙ながらに頼めば、浮橋が眩しいものを見るような目つきで目を眇めた。赤い舌先が顔を覗かせて、舌なめずりする。指をゆっくりと引き抜き、深山の両膝裏に手を添えて腰を折った。
一切、何の躊躇もなく、そこに舌先が触れてくる。
あり得なかった。
「ン、ン……ぁ、っつ、……ぁ」
わざと音を立てて舐め啜る浮橋に、耳まで真っ赤になりながら羞恥に耐える。
生温かい舌先が襞を割って出し入れし、根本まで入ってくると否応なく最奥が収斂した。キュン、と舌を甘く締め付けて、内壁を舐められる感触に屹立が震える。
「ミヤの尻、エロいな。ヒクヒクしてる」
「やめて……やめ……、お願、しないでぇ……」
しかし浮橋は許してくれず、しばらく深山の最奥を堪能していた。
くちゅ、と後ろを弄られながらダブルクリップの先端を摘んで動かされてしまう。少し強引に尿道を攻め立てられて、腰が揺れた。
目の前が、チカチカしてくる。内壁をグッと押されて、また擦られて。悲鳴にも似た喘ぎ声が、深山の唇から切なげに漏れた。
「ミヤ」
甘い、甘い。けれど、毒にも似た優しい声。届いた名の響きに、深山は長い睫を震わせる。
そういう雰囲気になり、深山が浮橋のものを奉仕しても彼は不満そうだった。声は硬くて冷たくて、彼がシャワーを浴びている間に帰宅するのが常だった。
最初のコメントを投稿しよう!