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呆れと脱力と、色んなものが混じった視線が深山を貫く。そのまま無言で押し倒され、潤滑剤を襞に塗り付けられた。先ほど解されたせいか、すんなり指が入ってきて難なく指を二本襞奥に沈める。
指を入れたまま、浮橋がキスをしてきた。唇を啄まれて、舌先を絡めながら中の指を折り曲げられる。電流にも似た強い快感に、思わずしがみついてしまった。
「痛かったか?」
小さく首を横に振る。むしろ逆に内壁が指を締め付けた。それが恥ずかしくて顔を背ければ、耳をねっとりと舐められる。
「っ、ぁ……」
直に響く水音と襞を広げられる粘着質な水音が重なって羞恥を煽り、深山はなるべく変な声が出ないよう自らの口を手で塞いだ。
「ミヤ、キスできない」
「で、でも……声が」
「声も抑えんのナシ。スゲー、色っぽい」
「っ」
もう、羞恥が過ぎてパニックを起こしそうだ。
きっと耳まで真っ赤になっている。熱い耳がそれを示していて、浮橋が横向きになった深山を後ろから抱え込むようにして体を添えた。耳朶を唇で啄みながら、下肢を押し付けてくる。
熱を帯びた猛った雄が股の間に滑り込み、深山はそれだけで自身の肌が粟立つのが分かった。
くちゅくちゅ、かき鳴らされる押し拡げられた襞奥。耳を舌先で犯されながら指で下を弄られ、イキかけていた深山の屹立は触れてもいないのに弾けてしまいそうになる。
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