第4話(1)

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 和彦のものを激しく扱き立てていた千尋が、ふいに手の動きを止めて先端を撫でてくる。ヌルリとした感覚は、半ば強引に与えられる快感を和彦が無視できないことを表している。  身を起こした和彦のものの輪郭を、思わせぶりに指先でなぞった千尋が、ふいにイタズラっぽく目を輝かせる。咄嗟に身の危険を感じた和彦は、慌てて体を離そうとしたが、廊下まであと一歩というところで背後から抱きすくめられた。 「千尋っ……」  千尋の片手が両足の間に差し込まれ、柔らかな膨らみをぐっと指で押さえつけられる。ガクッと足元から崩れ込みそうになり、開いたドアになんとかすがりついた。 「あっ、あぁっ」 「ここ、オヤジに仕込まれてるんだよね。弄られただけで、涎垂らしてよがり狂うようにって。確かに、反応いいよね。体がビクビク震えてる」  片腕で腰を抱かれながら、千尋の指にまさぐられる。賢吾ほど慣れていない、力加減がめちゃくちゃの武骨な指に弄られてから、てのひらに包み込まれて、揉まれる。 「ひあっ、うっ、あうっ」 「少し力入れていい?」  その言葉通り、千尋の手にわずかに力が入る。繊細な部分をやや手荒に揉みしだかれ、ドアにすがりついたまま和彦はブルブルと両足を震わせる。反り返ったものを戯れのように握って、耳元で千尋が笑った。 「もしかして、涎って、こっちの涎? すごいよ、先生。どんどん垂れてきてる、涎」     
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