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鷹津が見ている前でも、愉悦の表情は押し殺せなかった。賢吾の律動に翻弄され、和彦は身悶え、乱れる。そんな和彦を、鷹津は唇を引き結んだ鬼気迫る顔で睨みつけていた。
「中に出すぞ」
賢吾の言葉に、反射的に和彦は首を横に振る。いくら快感に酔わされていても、この状況は把握できていた。
「嫌、だ……。こんな、ところで――」
「いつもは、そんなことを言わないだろ。ここに、熱いものをたっぷり出されるのが好きじゃねーか、先生は。しゃぶり尽くすように俺のものに吸いついて、ビクビクと痙攣しながら美味そうに飲み干して、もっと欲しいと言いたげに根元から締め上げてくる。……さあ、いつもみたいに俺を悦ばせてくれ」
鷹津と視線を合わせたまま、賢吾の精を内奥深くで受け止める。和彦の体は、ソファの上で完全に溶かされ、賢吾に支配されていた。そうされることに、深い悦びすら覚える。
精を迸らせたというのに、衰えることなく内奥でふてぶてしく息づき、強く脈打つ賢吾のものを、意識しないまま締め付ける。
「相変わらず、いい締まりだ。……慣れてない男なら、具合がよすぎて腰が抜けるかもな」
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